仏教の宗派と流れ

日本に仏教が伝来したのは、百済の聖明王が朝廷に仏教の経典や仏像などを献上してきた538年とされています。
やがて奈良時代に入ると<南都六宗>と呼ばれる下記の六つの宗派が中国から伝来し、大いに栄えました。
法相宗・三論宗・華厳宗・律宗・倶舎宗・成実宗で僧侶は仏教の教義研究の為に、各宗にまたがって学ぶことを義務づけられていました。
この内三宗が現存しています。

平安時代に入り最澄と空海という二人の高僧が日本人として初めての開宗をしました。
最澄は天台宗(比叡山・延暦寺)空海は真言宗(高野山・金剛峯寺)で約400年間日本仏教の主流となっていました。
平安末期から鎌倉時代にかけて、比叡山で修行した僧侶の中から幾多のすぐれた人達が現れ七つの宗派が誕生しました。

後は、江戸時代初期に中国から渡ってきた禅僧・隠元(1592~1673)が開宗した黄檗宗(京都・万福寺)があり現存している主な宗派は以上の十三宗派となっています。
また、それぞれに属する数多くの分派が存在し、此の他にも十三宗派に属さない独立した宗派、寺院がいくつか存在しているのが現状です。


奈良時代


法相宗(奈良・薬師寺・興福寺)
宗祖 玄奘・道昭(628~700)
華厳宗(奈良・東大寺)
宗祖 杜順・審祥(557~740)
律宗(奈良・唐招提寺)
宗祖 道宣・鑑真(596~754)

平安時代


天台宗(比叡山・延暦寺)
宗祖 最澄(767~822)
真言宗(高野山・金剛峯寺)
宗祖 空海(774~835)

鎌倉時代


融通念仏宗(大坂・大念仏寺)
宗祖 良忍(1072~1132)
浄土宗(京都・知恩院)
宗祖 法然(1133~1212)
浄土真宗 京都 (大谷派ー東本願寺) (本願寺派ー西本願寺)
宗祖 親鸞(見真大師)(1173〜1262)
時宗(神奈川・清浄光寺)
宗祖 一遍(1239〜1289)
臨濟宗 (京都・南禅寺)
宗祖 栄西(1141〜1215)
曹洞宗 (福井・永平寺)
宗祖 道元(1200〜1253)
日蓮宗 (身延山・久遠寺)
宗祖 日蓮(1222〜1282)

江戸時代


黄檗宗(京都・万福寺)
宗祖 隠元(1592〜1673)
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